母に結婚を猛反対され、姉にマメさんと付き合い続けることを責められていた時、私は本当に悩みました。
マメさんと別れるべきなのかどうか。
ひとりではとても抱えきれず、いろいろな方のブログや本を読み漁りました。
そんな時に読んだ本の1つが、
石井希尚さんの『この人と結婚していいの?』という本です。
私自身が、そういう気持ちだったのです。
私はまだマメさんとお付き合いして2ヶ月ほどで、
尊敬できる人だと思っていましたし、
私たちはお互いに足りない部分を補い合える良い関係だと思っていました。
しかし、ネット上では『親の言うことはだいたい正しい。従うべきだ』という意見が沢山ありました。
そして、結婚しなければ、一緒に暮らさなければ分からない部分が沢山あるであろうということもわかっていました。
そのため、『いつかマメさんの別の一面がみえて、親の言う通りにすればよかったと思う時が来るのだろうか』という不安がありました。
その時に、『この人と結婚していいの?』
という本に出会いました。
この本には、男女の脳の違い、夫婦で起きやすいすれ違いなどについて書かれていました。
著者の石井希尚さんという方は、結婚カウンセリングをされている方のようで、
『プリマリタル・カウンセリング(結婚前カウンセリング)』を推奨していました。
つまりは、結婚準備として2人の価値観をすり合わせるためのカウンセリングです。
アメリカでは、これを受けていないカップルの婚姻届は受理されない市があるほど当たり前に行われているカウンセリングのようです。
当時は真剣に、マメさんとこのカウンセリングを受けに行こうか悩んでいました。
悩んでいるうちに、同じ方が書いた別の本に行き着きました。
「あなたを苦しめる母から自由になる本』
です。
すがりつくような気持ちで読みました。
そこには、
母親が結婚に反対したら、あなたは喜ぶべきです。
親の反対こそ、あなたが親とは違う考えを持った独立した人格であることが証明される栄えある瞬間です。
と書かれていました。
読んでいるうちに、涙があふれてきて、いつの間にか号泣していました。
母親を喜ばせたいと思うことは、無防備な赤ちゃんだった頃からある動物としての本能で、母を悲しませることは強い罪悪感につながりやすい。
でも、その罪悪感に囚われてしまうと、正しい判断ができなくなってしまう。
それに対して、結婚がうまくいくための絶対的な原則は『2人の間に親であっても入れてはならない』ということ。
それには、親からの精神的な自立が不可欠である。
母親から撒かれた罪悪感に縛られて母のために歩む人生は『ただの癒着』で、親孝行ではない。
子どもにとって、最大の親孝行は、自分が幸せになることだ。
結婚して幸せになりたいのなら、親の意見を無視しなさい。
その本にはそう書かれていました。
私はこの本に本当に救われました。
この本を読んでから、マメさんと結婚するという気持ちが揺らぐことはなくなりました。
家族の誰もが味方ではなかったけれど、
私は、私の価値観で共に人生を歩む人を選んでもいいんだ、
そう、初めて赦された気がしました。
自分の意思で選んだ道なら、私は後悔することはないだろうと、はっきり感じることができました。
著者の方は牧師さんのようですが、宗教的な本ではないです。(マメさんも私も無宗教です)
親との関係に悩む方には、ぜひ読んでみていただきたい一冊です。