続・研修医純情物語①~華奈の暗黒時代~ | 夫婦2人暮らし マメカナののんびりHappy Life♪

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先日、研修医純情物語の続編…研修修了後の新人時代のエピソードも読みたいというリクエストをいただき、書いてみることにしました🥰

研修医純情物語をまだ読んでいない方はこちらから読んでいただけると嬉しいです🌸

研修医純情物語①、②、③、④

タイトルを見て、「えっ⁉️」と思った方もいらっしゃるでしょうか?

そう、研修医を終えて新たなスタートを切った頃は、今振り返ってみると私の暗黒時代だったな…と非常に反省が多い時期でした😂

正直振り返りたくないことも含まれていますが、結婚秘話などと同様、赤裸々に書いてみようと思います。

私が研修医を終えた後に初めて就職をしたのは、地域の救急医療を担う大きな総合病院の口腔外科でした。

卒後すぐに研修医として働いたのが、入院患者さんの8割以上が癌の方という癌に特化した病院だったのに対し、重症な外傷の方から進行癌の方、口唇口蓋裂という先天性の病気の赤ちゃんまで幅広く治療をしているところでした。

新しい病院に来てはじめに感じたのは、

「何もかも違う」

「全然わからない」

でした。

研修医純情物語にも書きましたが、研修医の頃に働いていた病院は非常に厳しく大変な施設だと口腔外科の先生方の中では有名な研修先だったんです。

新しい職場のボスに初めてお会いした時、

「君は奴隷何号だったんだい?」

と、笑いながら聞かれたくらいです。

つまり、研修医は奴隷のように働いている場所に見えていたということです。

実際は人に恵まれていたので自分のことを奴隷だとは全く思っていませんでしたが、かなり多くのことを経験させていただいたと自負していました。

そのため、赴任した当初は「あれだけ必死に頑張ってきたんだから、ここでもやっていけるはず!」という思い込みがありました。

しかし、癌の治療についての知識は持っていましたが、骨折などの外傷や先天性の病気を診たことがほとんどなかったですし、同じ癌の治療でも、病院によって管理の仕方が全然違ったのです。

そんな、右も左もわからない状況に逆戻りしてしまった私に待ち受けていたのは、予想外の人間関係のトラブルでした。

同じ科で働くとある先輩は、有名な研修先からやってきた私のことが気に入らなかったのです。

今でもはっきり覚えていますが、初めて言われた言葉が「先生、あれだけ有名な病院で働いてたんだから、何でもできるよね?」でした。

確かに私が研修した病院は有名でしたし、上司達は本当に素晴らしい技術を持った方々でした。

でも、私自身は所詮タマゴの殻をちょこっと割って顔を出しただけのヒヨコにすぎず、「何でもできる」はずがないことなんて、誰もがわかる事実でした。

そして、右も左もわからないのにあまり教えてもらうことができないという、ゾッとする日々がスタートしました。

自分のキャパシティを超えた仕事を求められた時、人は余裕がなくなります。

余裕が全くなくなってしまった私は、本当にお恥ずかしいのですが、めちゃくちゃピリピリした性格の悪い人になりました😱

先輩に教えてもらおうにも、「え、そんなこともわからないの?」という返答がくるので…

本当に困ったことは質問しましたが、基本的には先輩たちの処置しているのを見て学んだり、医科の同期に聞いて教えてもらったりしていました。

当時は本当に先輩の前では素直になれず、同じ科の先生たちはみんな敵のように感じていました。

始めに言われた一言が、宣戦布告のようで、「あ、私はここで受け入れられていないんだ」ということを肌で感じたので、すごく分厚い壁を作っていました。

そうはいっても、自分自身にはない技術をたくさん持っている先輩達は口腔外科医としては尊敬する部分が多く、吸収しなければならないことも山のようにありました。

もっと素直にわからないことをわからないと言い、先輩と良い関係が築けていれば、もっと吸収できたことも多かっただろうに…と、随分と時間の経った今では思います。

私はその病院で、3年間働かせていただきました。

その期間は決して辛かったことばかりではなく、楽しいことや素敵な仲間との出会いも沢山ありました。

…次の記事に続きます🥰


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