過去に想いを馳せる日 | 夫婦2人暮らし マメカナののんびりHappy Life♪

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今日、10月15日は私にとって人生の転機となった特別な日です。

11年前の今日、私の大切な仲間が急死しました。

もう、11年も経つのか…

もし彼が生きていれば、敏腕歯科医師になっていただろうに…

そう、思わずにはいられません。

私は大学時代、部活でアルペンスキーという競技をしていました。

スキー部というと、雪の降るシーズンに活動しているようなイメージかもしれませんが、実際はシーズンオフの間も走り込みをしたり筋トレをしたりと、身体づくりに励んでいます。

競技スキー部には同じ歯学部の同期が4人いて、私たち5人はとても仲が良く、同期だけでお鍋をしたりBBQをしたり、プライベートでもよく集まっていました。

彼は大学のクラスメイトであり、そんな同期の中のひとりでもありました。

私自身は3年間部活に精を出していましたが、何度か手の怪我があり、今後大きな故障があると歯科医師として働けなくなるかもしれないと考えて3年で退部を選びました。

その後は新たに部活に入ることもなく、勉強をしたり実習をしたり恋愛したり、大学4年生の当時はゆるいキャンパスライフを楽しんでいました。

それは本当に突然のことでした。

11年前の10月15日の朝、いつものように大学へ行き授業の前にロッカーに行くと、クラスメイトのこんな話し声が聞こえてきました。

「信じられない…Cちゃんはどうなっちゃうの?!」

何事かと思って聞いてみると、信じられない答えが返ってきました。

「◯◯くんが、昨日の夜亡くなったらしいよ」

一瞬、世界の音が消えました。

何を言ってるんだろう、と思いました。

昨日の夕方、階段でばったり会って「最近どうなのよ」っていう話、してたじゃん。

「近いうちにみんなで集まろうぜ」って、言ってたじゃん。

亡くなったって…そんな…どういうことなんだろう。

にわかに信じられませんでした。

後でわかったことですが、部活のウォーミングアップでランニングをしている最中に突然倒れ、そのまま翌15日の未明に亡くなってしまったのでした。

もともと大きな病気をしたことはなく、当時22歳での突然死でした。

Cちゃんは彼と同じく私のクラスメイトで、彼と大学1年生の頃からずっと同棲していた彼女です。

2人は地元も近く、大学を卒業したら結婚して2人で彼のお父さんの診療所を受け継ぐ話まで出ていました。

私の通っていた大学では、大学4年生の時に2日間だけ、歯学部生に対する救急救命の授業があります。

奇しくも彼が倒れた10月14日は、その授業の1日目、彼の死を知った直後の授業は2日目の救急救命講習でした。

訳がわからないまま教室へ行き、救急救命の講義を受けながら、涙が溢れて止まりませんでした。

人間はなんて無力なのだろうと、心から思いました。

なぜ、必要としている彼女がいて、誰からも愛される彼のような人が亡くなってしまったのか。

それなら、誰からも必要とされていない私が死ねば良かったのに。

当時は本気でそう思っていました。

私がその場にいたら、何かできたのだろうか。

何かできていたら、何かが変わったのだろうか。

どんなことを考えても、どんなに悔やんでも、亡くなった後に命を取り戻すことはできません。

その場にいなかった私でさえ、そう感じていたのです。

現場にいたスキー部の仲間たちは、いったいどれほどまでに何もできなかった自分を責めたことでしょう。

愛する人を失った彼女は、どれほど辛かったことでしょう。

私にとってはそれが初めての身近な人の死であり、大切な人を失ってしまった姿を目の当たりにするのも初めてのことでした。

彼が亡くなってしまったこと自体も、とてつもなく悲しいことでしたが、残されたご両親や彼女のことを思うと胸が張り裂けそうだったことを覚えています。

その時に、私はいつ誰に何があるのかわからないのだということを身をもって知りました。

11年という年月が流れ、当時は悲しむことしかできなかった私たちも、いろいろな想いを抱えながら少しずつ前を向いて歩き続けました。

ご両親は、同じような想いをする人がひとりでも減るようにと、救急救命処置を広く普及するための活動をされました。

ずっと彼と同棲していた彼女のCちゃんは、辛い日々を乗り越え、最近になって別の方と結婚しました。

私は彼の死をきっかけに、身近な人に何かあった時に何もできない自分でいたくないという感情から、命に関わる専門分野に進み、命を救う術と人の力が及ばない領域があることを知りました。

それぞれが今どうしているのかは、私にはわかりません。

でも、10月15日というこの日はきっと、みんなが彼の存在に想いを馳せていることと思います。

今でも、彼が教えてくれた命の儚さ、大切さは心に刻まれています。

マメさんとの幸せな生活も、いつどちらに何があって終わってしまうかわからないものだとわかっているので、毎日惜しみなく愛情を注ぎます。

どちらかが出かける時には、必ず玄関でハグとキスでお見送りをします。

人の命には必ず終わりがあります。

それがどんなに愛しい、大切な人であっても。

その日は50年後かもしれないし、明日かもしれません。

ただひとつ思うのは、その日が来た時に「もっとこうしておけば良かった」という後悔はしたくないということ。

人から見てバカップルと思われようと、いいんです。

愛情の安売りだと思われてもいいんです。

いつか私たち2人での人生が終わる時に、マメさんが幸せであってくれるといいな…。

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